ノンアメリカニゼーション。

ごく普通の日本人がアメリカの田舎で生きていく記録。


ノンアメリカニゼーション。

ごく普通の日本人がアメリカで生きていく記録。


エストニアの首都,タリンに行ってきた

6月にフィンランドへ学会発表に行った際,週末に時間があったので少し足を伸ばしてエストニアまで行ってきました.大分前の話になっていまいますが,せっかくなので記事にしたいと思います.








あまり日本人に馴染みがない旅行先かもしれないが,フィンランドの首都ヘルシンキからエストニアの首都タリンまでは,船で2時間程で行けてしまう.学会でエストニア人の友人ができたこともあり,週末にタリンまで行ってみることにした.


写真の船がエストニアまで往復している船.天気はあいにくの雨模様...フィンランドに住んでいる人は,税金の安いエストニアまで週末に買い物に行くことが多いらしい.そのためか船の中はかなりの人.運賃はかなり安く,往復で20ユーロ程度.





船は9階建てで,食堂・ショッピングスペースに加え,宿泊施設やカジノまで揃っていた.はじめてこんなに大きい船に乗ったのだが,ほとんど揺れることもなくかなり乗り心地は良かったフィンランドからエストニアまで国を移動したにも関わらず,パスポートすらチェックされないかなり激アマなセキュリティ.まぁ一応ユーロ加盟国だしね...





雲が少しあるものの雨も上がって良い感じの天気に.普段はテキサスの内陸部に住んでいるため海を見る機会はほとんどない.朝ごはんを食べ海の景色を楽しんでいると,あっと言う間にタリンに到着





港から30分程で世界遺産であるタリン歴史地区(旧市街)に到着.足を一歩踏み入れた途端,いきなりファンタジーの世界に入り込んだ気分になってしまう.歴史地区には,中世に港町として栄えた旧市街の歴史的建造物がそのまま残されている.3時間程度あれば大体の観光地を周ることができる大きさで,歩いて観光するのにちょうど良い大きさ.カフェで一息ついた時に店員に聞いた話では,クルーズ船がたくさん来るときには数千人〜1万人の観光客が来ることもあるらしい.





旧市街の中は,どこを歩いても絵本の中のような世界が広がっている.別にガイドブックに観光名所として書かれていない建物も,立派な彫刻が施してあり,それぞれに歴史を感じることができる.観光地ということもあって,現地の人達もみんなフレンドリーで優しい





この建物が,歴史地区で一番の観光名所である,アレクサンドル・ネフスキー大聖堂だ.フィンランドで紹介した大聖堂と同じく,こちらも正教会(オーソドックス)の教会.ドラクエのスライムみたいな屋根がついてるのは正教会に多い特徴.これはクーポルと呼ばれるもので個数によって様々な意味があるらしい.





前から見ると右側が工事中でちょっと残念な感じに...クーポル付きの正教会では,エストニア最大の教会とのこと.かなりの迫力.





今まで見てきた教会に比べ,至る所に豪華な装飾がされており,かなりゴージャスな内装だった.ここが一番の観光地というだけあって,中も外もかなりの人.この教会が建っている場所は丘の上になっており,街を見下ろすことができる.





赤い屋根が印象的な街並み.イタリアのフィレンツェもこんな感じだったなぁ.この高台から街を見ながら紅茶飲んで一服するなんて最高.なんか貴族っぽい





お腹が空いてきたのでお昼ごはんへ.事前にエストニア人の友人に教えてもらった隠れ家的レストランに行くことに.(Leib Resto & Aed





落ち着いた雰囲気のレストラン.(すげぇ高そうだけど大丈夫かな...





メニューもなんかいちいちお洒落だなぁ...実際にメニューを見てもいまいちピンと来なかったので,お店の人にオススメを聞いて頼むことに.そこまで高くなくてよかったー!





エストニア名物の黒いパンに,タリンで作っているビールを注文.少し酸味がある爽やかなビールだった.(そんなに好きじゃなかったとか言えない...)黒いパンは普通に美味しかったです.





前菜は山羊のチーズにトマトを和えたマリネ.トマトの素材そのものの酸味とマリネで染み込ませた酸味が上手く合っていて非常に美味しかった.山羊のチーズはぼそぼそしてるイメージがあったのだが,クリーミーでこれもまた美味しかった.前菜は大満足.





メインはアップルマスタードとグレイビーソースを添えたソーセージとポテト.はじめて食べたアップルマスタードは,マスタードの風味を残しつつ,リンゴの酸味と甘さで更に深い味わいになっていた.普通のマスタードに比べ,辛味はかなり抑えられており,そのままでも美味しく食べられるような感じ.ソーセージは粗挽きで,食べごたえもありジューシー.大満足のランチだった.





伝票を入れる箱があったり,最後までお洒落なレストランでした.店員も気さくに話しかけてくれて,サービスもかなり良かった.またタリンに来る機会があったら絶対再訪しよう.





午後になると観光客の数は更に増え,メインストリートでは民族音楽の演奏もやっていた.北欧とかの民族調の音楽ってすごい好きなんだよねー.こんな感じで街を歩いているだけでも色々なパフォーマンスをやっていて,十分に楽しむことができた.





旧市街の中を小さい汽車のような乗り物も通っていた.疲れたときはこういうのに乗って移動することもできるらしい.小さい子も楽しめるんじゃないかな.





朝からずーっと歩きっぱなしで疲れてきたので,またも友人に教えてもらった隠れ家的なカフェに行くことに.道と道の間にある中庭みたいな場所にあるため,少し場所が分かりにくい.(The Pierre Chocolaterie





内装はクラシックを基調とした落ち着いた雰囲気になっている.1937年創業の老舗であり,インテリアの一つ一つに歴史を感じた.椅子が少しガタガタするのはご愛嬌.





店員さんイチオシのチョコレートケーキと紅茶を注文.チョコレートが人気のお店らしく,濃厚なチョコレートにあったかい紅茶が絶妙.このカフェも店員さんも優しい雰囲気で喋りやすい人たちばかりだった.





そろそろ帰りの船の時間が近づいてきたので,歴史地区をあとに.朝10時から夕方6時までの8時間で,たっぷり旧市街の魅力を満喫することができた.





帰る頃になって,やっと晴れ間が広がってきた.もうちょっと早く晴れてくれれば良かったのに... またいつか絶対来よう!





いかがだったでしょうか?今回は写真がたくさんあって冗長な記事になってしまったかもしれません.それでも少しはタリンの旧市街の魅力が伝わってくれたら嬉しいです.今回の北欧フィンランドバルト三国エストニアの旅で,かなりこの地域に惚れ込んでしまいました.この調子で,他の北欧諸国やバルト三国にも行ってみたいなー.


あまり日本ではメジャーな観光地ではないかもしれませんが,タリンでしか見ることの出来ない景色がたくさんありました.ぜひぜひ興味を持った方は一度訪れてみてはいかがでしょうか?