ノンアメリカニゼーション。

ごく普通の日本人がアメリカの田舎で生きていく記録。


ノンアメリカニゼーション。

ごく普通の日本人がアメリカで生きていく記録。


全米最大級のボルダリングジムに行ってきた

トランプが大統領になって色々と騒がしいアメリカですが,テキサスの田舎町は割と平穏です.(ほとんどの人がトランプ支持だからね)外国人にとって生きにくい世の中なりそうなので,正直な話,大学院留学生にとっては死活問題です…


さて,話題はガラッと変わり,今日は最近マイブームの「ボルダリング」のお話です.





オリンピック競技にも決まったボルダリング,皆さんご存知ですか?

ボルダリングとはこんなスポーツです。 「ボルダリング」とは、「フリークライミング」のもっともシンプルなスタイルの一つです。 「ボルダリング」とは、ロープによる確保を必要としない、高さ数mほどの岩をフリークライミング用シューズ(ロックシューズ)と手につける汗止めの粉(チョークパウダー)だけを使って登るものです。

ボルダリングネットジャパン日本語版 - The Bouldering.net JAPAN


半年前,あまりに体重が増えてしまったため,ダイエットも兼ねてボルダリングを始めました.身長低い&筋肉ない&デブという,ボルダリングに向いている要素が一つもないだらしなボディからの挑戦.一番簡単な課題(V0グレード)が登れるようになるまで1ヵ月もかかりました.(大体の人が1回で登れるやつ)筋トレを始めても割とすぐ諦めてしまうのですが,ボルダリングは半年経った今でも,週3~5のペースで続けられています.



ではなぜボルダリングだけは長く続けることができたのでしょうか?

1.友達が作りやすい.

同じレベルで同じ課題に挑戦している人と気軽に話したりできるので,一人で行っても友達ができちゃいます.ジムで意気投合して,一緒に屋外の岩壁に行ったりもしました.アメリカの大学院生は基本的に外国人ばっかりなので,ネイティブの人と話す良い機会にもなっています.


2.単純作業ではなく,頭を使う.(運動+パズル要素)

屋内ジムでは,課題ごとに使ってよいホールド(持ち手)が決まっています.登る前にルートを観察して,どのように手・足・重心を動かしながら登るか考察する必要があります.これを怠ると登っている最中に足が落ちてしまったり,次に進む手がなくなってしまいます.このような,単純に運動能力だけでなく,頭を使って課題を攻略しないといけないところが,ボルダリングの面白さでもあります.(写真はいつも行ってる大学のジムです)


3.課題をクリアしたときの達成感,成長を直に感じられる.

課題ごとにグレード(日本だと級)が決められているので,自分に合った課題を簡単に見つけることができ,成長を身近に感じることができます.半年前はV0(≒6~7級)をクリアするのに1ヵ月かかった俺ですが,最近はV3(≒3~4級)をいくつか落とすことができるようになり,V4(≒2~3級)に挑戦中です.ダイエット目的で始めたボルダリングですが,最近はボルダリングでもっと難しい課題を登れるようにするために,食事制限をして体重を落としています.良い意味で手段と目的が逆転しました.




そんなこんなで最近は,ボルダリングの魅力にどっぷり浸かっています.むしろ研究とボルダリング以外にやってることはほぼないと言っても過言ではないです.(それはそれで寂しい



最近,オースティンに全米最大級のボルダリングジムがあると聞いたので,行ってみることにしました.その名も「Austin Bouldering Project」.なんとシアトルに姉妹店があるらしい.その時点で良いジムであること間違いなし!(西海岸に対する偏見)ちなみにオースティンはテキサスの州都で,俺の住んでる街からは車で2時間ほどかかります.テキサスの中ではかなりリベラルな街です.



こちらが受付.おぉ…どことなくオシャレな雰囲気がシアトルっぽさを彷彿させる…(行ったことないけどね)入会金とかは必要なく,学割で一日12ドル(一般16ドル)という料金設定でした.この入場料だけ払えば,ボルダリング&ヨガのクラスを受講できるとのこと.日本のボルダリングジムの相場が分からないのですが,これは安いのかな?



受付の横に小さいショップが併設されている.新しいシューズが必要になったときもすぐに購入できるので便利ですね.レンタルシューズのお古なんかが10ドルくらいで売られてました.使えるのかどうか分からないけど.



このジムは,ホールド(持ち手)の色でグレードが分かれているらしい.でも1つの色が3つのグレードに対応しているため,幅が広すぎて正直あんまりグレードが分からない.例えばオレンジ色は,V3~V5(≒1~4級)という感じ.実際に登ってみて,自分が登れるレベルかどうか判断するのが一番良いみたい.というわけで早速登ってみよう!











広えぇぇぇぇぇ!


いや,一日じゃ全然登れないっす.とりあえず人が少ない壁に行って色々挑戦して,少し移動してまた挑戦して,そしたらあっという間に2時間くらい経っちゃって,もう腕パンパンで登れないっす.でも黒ラベル(V4~V6)が一つ落とせたので満足っす.(限りなくV3に近いV4のやつ


敷地面積が広くて余裕があり,壁にホールドが敷き詰められていないため,ルートがすごく分かりやすいです.登ってる途中でも目視で簡単に確認することができ,いつもより状況判断がしやすいなーという印象.ホールドのバリエーションも豊富で,色んな持ち方ができて勉強になりました.




ちゃっかりヨガのクラスも受講してきました.人生初めてでヨガが何なのかもよく分からず入ったのが間違いで,お腹を押し付けるポーズをしているときに危うくオナラが出そうになり,「こんな静かで神聖な空間でオナラしたら俺の人生終わる!」と必死にオナラと格闘し続けてたらあっという間に一時間のヨガクラスが終了.(一人だけ汗だくで終了)なんとかギリギリ自分を守り切りました.押忍.





というわけで,長々とボルダリングについて語ってしまいましたが,少しでも楽しさが伝わったら嬉しいです.日本でも最近人気のスポーツらしいので,ぜひぜひ皆さんも気軽に始めてみてはいかがでしょうか?来月は日本に一時帰国するので,日本のボルダリングジムを巡ってみようと思います.