ノンアメリカニゼーション。

ごく普通の日本人がアメリカの田舎で生きていく記録。


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ごく普通の日本人がアメリカで生きていく記録。


英語勉強法:リスニング編

かなり久しぶりに英語の記事を書こうと思う.前回は「単語編」ということで,語彙力をアップさせるための自分なりの練習法を書いた.今回はリスニング編ということで,自分が使ってきたオススメの無料教材を紹介したい.この記事は,TOEFL ibtの受験を視野に入れている人に向けて書いているが,TOEICを受験したい人にも参考になる部分はあると思うので,ぜひ読んでみて欲しい.





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TOEFL ibtのリスニングセクションとは


リスニングセクションでは,6つ(ダミー問題がある場合は9つ)大問がある.一つの大問に対し,3 - 5分の文章を1回聞き,5 or 6問の設問に答えていく.合計で34問(ダミー問題がある場合は51問)の設問があるということになる.


読まれる文章の長さはTOEICに比べると長く,内容も大学に関することや,学術的なものが多い.大きく分けて,「Conversation」「Lecture」の2つのタイプがある.「Conversation」タイプでは学生と大学職員の会話など,キャンパス内での会話が読まれる.例えば,履修登録・図書館の利用・学内のイベント・授業の質問などのシチュエーションが該当する.「Lecture」タイプでは,その名の通り授業をしている場面が読まれる.教授だけが一方的に授業をしているものや,学生を含めディスカッションをしているものもある.内容はより学術的になるので,事前に専門の単語をある程度身に付けていると,内容を理解しやすくなるだろう.


リスニングの文章自体が3 - 5分と長いが,リスニング中にメモを取ることができる.しかし,結局俺はメモを書いている瞬間に言われている英語が頭に入ってこなかったので,本番ではメモは取らなかった.これは人それぞれだと思うので,練習中に色々な方法を試してみて各々が良いと思う方法を模索していって欲しい.



リスニング力を上げるためには


リスニング力の向上には,大前提として語彙力が必要だ.単語が分からなければ聴いても何を言っているのかは分からない.リーディングであれば前後の文脈から推測もできるが,リスニングではその余裕はないだろう.


TOEFLに対するテクニックを身に付けて手っ取り早く得点を上げるのも良いが,留学すれば必ずリスニング力は必要になるため,後々のことも考えてしっかり力を付けるほうが良いだろう.この記事では,無料で使えるリスニング向上のための英語教材を紹介したい.英語力向上のみならず,内容も興味深いものを選んでいるので,英語にそこまで興味がない人でも楽しめると思う.



CNN Student News

はじめに紹介するのは,「CNN Student News」だ.これはアメリカの高校生を対象に作られているニュース番組で,Carl Azuzというイカした男がアナウンサーをしている.平日に毎日更新されており,アメリカのニュースを中心に,世界のニュースまで幅広く取り上げている.俺が勉強していた時に日本の地震があったのだが,その週は毎日日本の地震について取り上げていた.


この番組がリスニングとして良いのは,ニュース番組にしては英語の速度がゆっくり目であること.また,Transcript(台本)がアップロードされているので,分からない箇所は文章を見れば何を言っているのか理解できる.アナウンサーがジョークを言うこともあり,なんとなーく「アメリカン・ジョークってこういうものなのかな?」っていう感じが分かったりもする.


その反面,コンテンツがニュースなので,それなりの語彙力が必要となる.最初の内は分からない単語も多いかもしれないが,映像があるため何の話をしているかは分かるだろう.難しいときは,1つのコーナーに絞って繰り返し聴き,聴き取れない部分をTranscriptで確認していくのがオススメ.段々と余裕が出てきたら全部のコーナーを聴いて,毎日インプットの量を増やしていこう.



TED: Ideas worth spreading


もう今さらこのブログで紹介しなくてもいいんじゃないかという気もするが,一応紹介しておこう.「TED」とは,Technology, Entertainment, Designの略で,それぞれの分野で活躍している人が最先端の内容のプレゼンをしている.実際に会場に聴きに行くには会員になる必要があり,なんと80万円ほどの会員費を払わなければならない.しかし,TEDはこのプレゼンをインターネット上で無料で公開しているため,最先端の研究内容を質の高いプレゼンテーションを無料で見ることができる.


TEDの良いところは,何よりも内容が面白いこと.最新の科学技術のような専門的なものから,人生をよりよく生きるためにどうするか等,内容が幅広いため,自分の興味のあるものを選んで聴くことができる.字幕をつけることもできるので,何を言っているのか分からないときは字幕を参考に意味・発音・スペルを確認することができる.人気のプレゼンテーションには日本語字幕をつけることもできるので,あまり英語が得意でない人でも楽しむことができる.


その反面,TEDのスピーカーは全員がネイティブではないため,日本人にとって聴き取りづらいアクセントをしているものもある.しかし,今後実際留学したり海外の人とコミュニケーションをとることを考えると,様々な国のアクセントを事前に経験できる良いチャンスと考えることもできる.プレゼンテーションによっては時間が長くてリスニングの勉強にはあまり向かないものもあるので,最初は短めのものを選ぶと良いだろう.



60-Second Science


最後に紹介するのは,「60-Second Science」.Scientific Americanというアメリカの科学雑誌出版社が公開しているPodcastである.その名の通り,60秒間で最新の科学分野の研究成果をまとめている.


平日に毎日更新され60秒間で内容がまとめられているため,毎日勉強するのに非常に良い教材となる.内容も学術的でTOEFLの勉強には向いている.更に,Transcript(台本)も載せているため,聴き取れない部分は確認することができる.内容も,最新の研究結果の中で一般的に話題性があるものを多く取り上げているため,毎日楽しく勉強することができるだろう.


60秒にまとめるために,英語の速度はかなり早めになっている.TOEFLのリスニングセクションで20点を超えていない人にはこの教材は少々難易度が高い.まずは他の教材で基礎力をつけ,実力がついてきたらこの教材を使いはじめると良いだろう.また,学術的な単語が多く使われているので,事前にTOEFL用の単語集などで語彙力をつけておくと,聴きやすくなるだろう.



あとがき


いかがでしたか?今はインターネットのおかげで高いお金を払わなくても質の良い教材を手に入れることができます.最初は興味のあるものから始めて,少しずつリスニング能力を向上させていってもらえればと思います.今回紹介したものはどれも短い時間で聴けるものが多いので,ちょっとした空き時間なんかに聴く習慣をつけていけば,TOEFL高得点もそう遠い未来ではないはず...!


何か質問等あったらコメントしてくださいね.