ノンアメリカニゼーション。

ごく普通の日本人がアメリカの田舎で生きていく記録。

アメリカの大学院:出願編

せっかくなので,アメリカの大学院を受験した経験をまとめておこうと思います.この記事では「アメリカの院の受験って,具体的にどんな試験・書類が必要なの?」っていう質問に対する答えを書いていきます.少しでもアメリカの院で勉強することに興味を持ってもらえれば嬉しいです.主に理系で大学院に行きたい人向け.MBAとかはよく分かんないのであんまり参考にならないと思います)

なお情報は2015年1月31日現在のもの.

 

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実はアメリカの大学院の受験はオンラインで書類を提出するだけで出来ちゃいます.勿論事前に大学に伺って教授に話を聞いたりすれば合格する可能性も上がるかもしれませんが,受験するだけであれば渡米なしで日本国内で済ますことができます.実際,俺も入学まで教授とメール・電話で連絡するくらいでアメリカの大学に行ったことはありませんでした.

 

では一体何を準備すれば良いのでしょうか?

 

成績表(GPA)

まず始めに,過去の大学(院)時代の成績表を提出することが必須.日本と違い,アメリカでは大学での成績がかなり重視されている.大体トップ校の合格者の平均GPAは3.8/4.0くらい.あくまでも平均なので合格者の中にはGPAがそこまで高く無い人もいるが,そういう人は他で何か秀でる物を持っている.

海外の大学院受験を考え始めた人は,できるだけ高い成績を取るよう日々の勉強から力を入れていったほうが良いだろう.知り合いに,GPAが低かったため日本の修士に進んでGPAを上げてから再度アメリカに渡ったという人もいる.日本の修士は成績は取りやすい傾向があるため,これもひとつの手段だろう.ただ,アメリカでの卒業が少し遅れるというリスクもあるため,できるだけ学部時代から良い成績を取ることに越したことはない.

 

TOEFL

 アメリカへの留学ではほぼ必須である英語力の試験.必要なスコアは大学・学科ごとに異なるが,100点取っていれば受験に必要な点に足りないことはないはず.場合によっては,セクションごとに最低点を定めている場合がある.(例:全セクション20点以上など)大学によってはIELTSを代わりに受けても良い場合があるが,アメリカの大学院の場合はほぼ100%TOEFLで事足りる.

大学によっては最低点をかなり低くしている場合がある.しかし,これはあくまでも受験するための最低点であって,合格者の平均はもっと高い.これは先程と同じ理由で,TOEFLの点が低くても他に卓越した能力がある人を救済するための設定なので,最低点を超えることを目標とせず,できるだけ高い点を取ることを目標にしてほしい.

TOEFLの勉強法については,次の記事も参考にしてみて欲しい.

 

 

GRE

アメリカの大学院受験で必要な試験.Verbal reasoning(リーディング),Quantitative reasoning(数学),Analytical writing(ライティング)の3セクション.Verbal reasoningとQuantitative reasoningが130-170点スケール,Analytical Writingが0.0-6.0点スケールで評価される.

英語力をはかるVerbal reasoningとAnalytical writingはTOEFLの比じゃない難易度であり,並大抵の努力では高得点は期待できない.Verbal reasoningで聞かれる単語は非常にマニアックなものが多いため,GRE用の単語集を購入し勉強するのが懸命.

Analyica writingは,2題の文章を書くことが求められる.1つ目がIssue typeで,2つ目がArgument type.前者では何らかの問題において自分の意見を述べるタイプのもの.後者は出題のArgumentを読み,それに対し自分が賛成するか反対するかを述べるもの.実は,本番で出題される問題は全て公開されている.全部の答案を書くのは時間的に厳しいが,事前に全部の問題に目を通し,自分の中でアイディアを一度考えておくと,本番文章が書きやすい.

参考

 

Quantitative reasoningは他のセクションに比べると驚くほど簡単.事前に問題集を使い,数学用語の英単語を覚え,問題に慣れてさえいれば満点を狙うことも難しくない.ただ舐めていると痛い目をみることもあるので,しっかり対策はしていこう.

 

(実際に使った参考書) 

 

Statement of Purpose

Statement of Purposeとは俗に言うエッセーと呼ばれいているもの.自分が何故この大学に行きたいのか,どんな研究をしたいのか,卒業後はどうしたいのか等,大学に対する熱い思いを文章に込める.今現在から卒業後までの時系列を考えた上で,何故この大学でこの研究をすることが必要なのか,論理的かつ情熱的に訴える.

ネイティブ並みに英語ができるのでないのであれば,ネイティブの人に直してもらうか何かしらの添削サービスを使うことをお勧めする.俺は,EssayEdgeというサービスを使って添削をしてもらった.アメリカで有名なエッセー添削サービスの一つであり,文法や誤字脱字を直してくれるだけでなく,文章の構成を修正してもらうこともできる.近くにネイティブの知り合いがいない人は,多少のお金はかかるがこういうサービスを使うのも手.

 

(実際に使った参考書)

 

Letters of Recommendation

日本語では推薦状と呼ばれている.これは,自分の指導教授や上司から書いてもらうものであり,砕けて言うと「こいつはこんなスゲーやつだよ.だからアンタの大学院にいれたってくれや!」といった旨の文章のこと.アメリカの大学院を受験するには,3通の推薦状を用意する必要がある.必須ではないが,3通中2通は教授が良いと思う.

俺の場合は,指導教授・共同研究先の企業のトップの方・共同研究を通して出会った他大学の教授の3人に推薦状を書いていただいた.色んなバックグランドを持った人に書いてもらえたのは本当にありがたかった.推薦状を書いてもらう人とのコネクションを作る機会を逃さないために,学会やプロジェクトに積極的に参加すると良い.きっとそのコネクションは推薦状だけじゃなく,その後の人生においても貴重なモノになるはず.

ただし,推薦状を書いてもらう人には自分をよく知ってもらっている必要がある.肩書ばかり気にするのでなく,自分のことをよく見てもらっていて信頼できる人に頼もう.

 

CV(Resume)

日本語でいうところの履歴書.自分の学歴・職歴・スキル・研究実績・受賞歴などを1〜2枚にまとめる.この書類もネイティブに添削してもらいたい.出来ない場合は,Statement of Purposeと同じく添削してくれるサイトがあるので,利用しても良い.(ResumeEdge

 

あとがき

いかがだったでしょうか?アメリカの大学院の受験はこの書類・試験さえパスすれば良いんです.これらの書類の総合で判断されるので,ある部分でダメだったとしても他のところで巻き返せばいいんです.また,受験先の行きたい研究室の教授にメール・電話で連絡を取ることも非常に大事なので忘れずに.試験・書類で最終選考まで残ると,最後に電話での面接がありますが,Statement of Purposeをしっかり準備した人なら問題ないです.

この記事が少しでもアメリカの大学院で研究したいと思っている人の役に立てたら幸いです.質問があったらコメントでお願いします.

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